東信化学工業は、以下の環境方針のもと、環境保全活動に取り組んでいます。
環境方針
東信化学工業は、製品の提供及び事業所での取り組みにおいて、環境保全活動と経営活動は同じであるという認識のもと、限りある資源の有効活用並びにCO2に代表される温室効果ガスの削減を目的とした製品開発及びエネルギー利用など、事業に関わる環境負荷の最小化を追求し、環境保全に貢献します。
行動指針
- 環境関連諸法規並びに国際条約及び協定の遵守はもとより、自らの責任において環境目標を設定し、その実現を目指す。
- 環境への影響に配慮しつつ、高品質な製品の開発・製造を行い、顧客価値を創造する。
- すべての企業活動において環境への影響を把握し、全社一体となり省資源、省エネルギー、廃棄物発生の抑制及び再利用を進め環境負荷低減に努める。
環境への取り組み
地球温暖化について
現在、世界各国が共通して取り組む喫緊の課題である地球温暖化。産業の発展により世の中が豊かになった反面、石炭や石油の大量消費によって大気中のCO2(二酸化炭素)濃度が上昇しました。
このCO2をはじめとする温室効果ガス濃度の上昇について、IPCC(国連気候変動に関する政府間パネル)の第5次評価報告書によると、このまま温室効果ガスの排出量が増加し続ける最悪のシナリオを想定した場合、2100年には地球の平均気温が最大4.8度上昇すると予想されています。
地球全体の二酸化炭素の経年変化
平均気温の上昇
地球の温度上昇は環境にさまざまな影響
- 南極やグリーンランドの氷床融解による海面水位の上昇
- 内陸部の乾燥化、砂漠化
- 台風による洪水や高潮被害
- マラリアなど、熱帯性感染症の範囲拡大
- 作物の不作による食料問題
その他、自然界の生態系などにも多大な影響が危惧されており、その損害は計り知れません。
東信化学工業は、この環境問題の重大性、緊急性に鑑み、産業に携わる企業として社会に貢献すべく、バイオマス及び生分解性資材の利用、開発、普及に最大限注力しています。
バイオマス
一般的にモノを燃焼させるとCO2が発生します。私たちの生活になくてはならないほど普及した各種プラスチックや紙などの石油由来製品も、ゴミとして焼却される際に新たなCO2を発生させてしまいます。
バイオマスは、原材料に生物由来の有機性資源を使用するものをいい、バイオマスも燃焼することによりCO2を発生させますが、従来の石油由来製品とはその性質が異なります。
原材料である有機性資源はトウモロコシなどの植物です。バイオマス燃焼によって発生するCO2は、その大半が光合成により大気中から吸収したものであり、新たに発生させるものではないため濃度上昇にほとんど影響しません。
このバイオマスプラスチックを既存プラスチックの代わりに使用することで、CO2発生を抑え温室効果ガスの削減に繋がります。
生分解
廃棄物処理の大きな負担となっている従来のプラスチックは、腐食もしにくく自然界に半永久的に残ってしまうという問題があります。生分解性プラスチックは、自然界に存在する微生物によって水と二酸化炭素にまで完全に分解されるため、環境への負担を減らすことができます。プラスチックによる海洋汚染などの諸問題に歯止めをかけ、二度と起こさないために、研究・開発への支援はもちろん、積極的に利用し環境保全に努めます。
東信化学工業ではバイオマス、生分解性プラスチックを使用した製品開発、推進はもちろん、その製造過程や事業活動において発生するCO2の削減にも取り組み更なる社会貢献を目指します。
この環境方針は、社内外に公表する。